プレゼンする上で大事なポイントを整理する
0. はじめに
プレゼンの行なう上でのポイントを学ぶために読んだ本「医療者・研究者を動かす インセンティブプレゼンテーション」をベースに記事を書く。
今回は本のなかでポイントを抜粋し、思ったこと・学んだことをコメントしていこうと思う。
Edtechではなく医療じゃんと思われそうだが、プレゼンスキル強化が必要なので、気になった要点を紹介したい。
本:医療者・研究者を動かす インセンティブプレゼンテーション
では、本題に。
***************************************
1. プレゼンは伝わらないと意味がない。
"どんなに優れた研究や発表内容であっても、人に伝わらなければ価値がない。
プレゼンとは相手に情報を提示しながら自分を表現し、想いを伝え、理解、納得をえること。"
私のプレゼンはいつも熱意で引っ張ろうとする傾向がある。個人的背景で共感させるとか、本気さをアピールするものが多かった。でもそれは独りよがりな自己アピールプレゼン。通用する場合もあったのかもしれないが、投資してもらうなどとなったときは・・・そのままでは難しい。
「自分を表現」「想いを伝える」
自分が何ものなのか、どんな想いでプレゼンしたいことに対して取り組んでいるのかを伝える。これも自分語りにならず、相手に伝えることを意識して自分のことを伝える必要がある。
「理解」
自分が伝えたいことを相手に理解させること。伝えるだけで受け止めてもらえないと意味がない。
具体的には以下のような観点などがあると考える。
・相手のバックグランドを踏まえて使う言葉を選び(専門用語を使うレベルなど)
・言いたいことを絞って伝える(多すぎる情報は消化しきれず何も残らない)
・構成を理解しやすい順番にする(情報の入れ方によって理解できるものもわからなくなる、順序たてることが大事)
「納得」
理解の次のフェーズ。言葉を変えると共感とも言えると思う。
伝えたことに対して観客も共感し、同じ課題意識、同じ立ち位置にたってもらえるのかステージをそろえることとも言える。
この状態でないと提案も受け入れられないし、良さも伝わっていない。
2.人の心を動かすということはどういうことか
"人を動かすには報酬や罰で縛るのではなく、本人の内から湧きでる意欲をかきたてることが重要。この意欲によって人は知識好奇心を満たし、責任感を充足できる
→これがインセンティブ(動機づけ)"
報酬や罰でつながった関係はいつかは切れる。
ある起業者の先輩が以下のようなことを言っていた。
「お金でつながっていた人はどんどんお金を請求してくる。でもプロジェクト自体に共感して協力したいと思う人はお金関係なくただでも一緒に手伝いたいと言ってくれた。自分が大事にすべき人は後者だと思う」
自分がやりたいと思うことに対して課題と解決に納得してもらえたとき、人は動く。
このエピソードがまさにそれを物語っていると思った。
3.プレゼンの順番とポイント
Why 問題提起・目的 → How 解決する手段 → What その結果どうなったか
Ⅰ どんな問題を解決したいのか?
Ⅱ どんな解決法を考えているのか?
Ⅲ どのくらいの対象者(マーケット)を見込め、その期待値は?
Ⅳ どんな展開から、どんなゴールを目指すのか?
Ⅴ こちら側のメンバー特徴とオリジナリティは?
Ⅵ 相手側のメリットは?
Ⅶ まず何から始めるのか?
プレゼンの順番といいつつ、プレゼンの構成という以前にビジネス検討するうえで必要な要素が上記に詰まっている。プレゼン資料を作る以前に上記が明確に答えられる状態である必要がある。
上記は相手が何を聞きたいと思っているかのポイントリストでもある。
相手の立場にたったときにどこを聞きたがっているのか、どこに価値があると考えているのかそれによって上記の項目中でも比重を置く部分が変わってくる。
4.ピッチで使える1文で言えるフレーズフォーマット
私(名前)は(課題)に対して(解決法)によって(対象者)を(ゴール)にする(特徴)です。一緒に(メリット)にむけ、まずは(1stSTEP)から始めましょう。
エレベータピッチと呼ばれるものがある。
これはプレゼンしたい相手にエレベータに乗っている間に自分のやりたいこと・投資する価値を端的に伝える30秒セールストークをさす。
参考)分かりやすくプレゼンをするコツ「エレベーターピッチ」とは? - NAVER まとめ
http://matome.naver.jp/odai/2141167487774378901
伝えたいことをだらだらと話してしまう=言いたいことを端的にまとめられていないこととなる。それは自分の中でもシンプルに伝えられないのは、それだけ深堀して考え抜いていないか、まだ曖昧な部分が多いかをさすことになる。
これを考え抜くと自然に発表内容自体も内容が鮮明になっていく。
5.もう少し時間がもらえるならもう一歩考えるポイント
ピッチより長いプレゼンの場合は、まずメリットについてその社会的な価値や対象となる人たちへの影響力などを説明し、その上で具体的なアクションとして聴衆に何をしてもらえばいいか、何を参加できるのかを示す。
最後にキーワードとなるような格言を使ってパンチをきかせるとプレゼン全体が非常にストーリー性を持ち、印象に残ります。
Ⅰもっとも伝えたいことをシンプルに
Ⅱ 自分の実体験を踏まえて
Ⅲ オリジナルストーリーを持って
Ⅳ 共感できる点と
Ⅴ 観衆が何を感じ取ればいいのかを
Ⅵ キーワードでまとめ
Ⅶ 最後にパンチのきいた格言を
言いたいことをシンプルにできたうえで、どう共感・印象づけるかが最後のポイントとして挙げられている。今まではプレゼンを行う前提の話しだったが、実体験を踏まえたオリジナルストーリーやパンチのきいた格言はセンスや個性がでやすい部分である。
でもここがあることで観衆が身近に感じることができたり、プレゼン自体が印象に残るものになる要素で重要な部分だと思う。
例えば私の例なら
「キャリアに悩む中高生が多いので、」
というよりも
「自分の周りの人が転職で悩んでおり、自分がやりたいことを見つけられないでいる・自分がやりたいことに出会えたのはある意味恵まれていることに気づいた。」
といったほうが社会的背景でそうだよねという納得だけでなく、本当にそういう人がいるんだねと説得力が増すように思う。
…例を出したものの、まだまだ甘いかもしれない。
6.最後に
プレゼンを作るということはまず大前提に「端的に要点を伝えられる状態」であることが記事を書くなかで再認識した。
よく頭の中で整理しながらプレゼン資料を作ってしまうことが多いのが、だからこそ何をいいたいのかふわっとして羅列してしまっていることにも、客観的に理解した。
そのプレゼンで何を伝えて持ち帰ってもらいたいのかを明確にしないと「目的のないプレゼン」になってしまう。
ここではプレゼンは自分自身が話す場をさしているが、文章含め人に伝えるために作るビジネス資料はこれらのポイントを踏まえて資料作成することを意識していきたいと思う。
興味あれば以下見てみてくださいませ。
おやすみなさい。
情報活用能力調査について
はじめての記事は少し前の話しになりますが、文部科学省が情報活用能力調査を実施し、その調査結果を発表しました。コンピュータを使用してこのような調査を行うのは初めてで、小中学生を対象に行なわれました。
********************************************
児童生徒の情報活用能力について、把握、分析するとともに,指導の改善,充実に資するため,小・中学生を対象にコンピュータを用いた情報活用能力調査を平成25年10月から平成26年1月にかけて実施しました。
************************
引用元:情報活用能力調査の結果について:文部科学省
問題に回答したのは中高生に対してですが、同時に彼らに対して、先生宛てにもアンケートを実施しています。
そもそも情報活用能力は文部省がどのように定義しているかというと
1. 情報活用の実践力
2. 情報の科学的な理解
3. 情報社会の参画する態度
としており、上記の観点から出題しています。
結果は以下となっています。
1. 情報活用能力の育成を意識した授業の実施状況は低い
2. 濁音・半濁音やアルファベット/カタカナ入力切り替えが苦手
3. 複数のウェブサイトを行き来するなかで情報を比較し、目的に応じた情報を集めることが苦手
4. 複数の収集した情報をグループに分類することが苦手
5. 表やグラフから読み取れる情報を説明・分析するのが苦手
6. 数値情報を伝える際に適切なグラフの種類選択やメモリの値などの読み取りが苦手
7.見出しの作成や写真の選択など受けてを意識した資料作成や発表が苦手
8. 課題解決の提案をする際に根拠となる情報を説明することが苦手
9.ウェブサイトの信頼性の判断基準や情報発信者として注意する点に関する知識の不足
10.インターネット上のトラブルの兆候に気付くことや適切な対応方法に関する知識の不足
上記を受けて思ったことを。
現在一般的に情報の授業は高校1年生に行なわれる。
今回実施したのが小学校5年、中学2年であることを踏まえると学校側が意識的に機会を設けない限り、生徒自身に上記のような知識を身につけているかがゆだねられている。
小学校のときに私ははじめてパソコンに触れたが、そもそもWebサイトの情報を理解できていたかというと、塾や教科書、資料集がベースにまとめていた記憶がある。
それはある程度まとまった情報だからこそ判断できるから無意識にそういうものを選んでいたのかもしれない。
受験の問題ではグラフの読み取り能力などは求められるものの、出題用に情報はまとまっていることには変わりなく、自分で探し集めて、信憑性を確認しつつ、データを読み取り、第三者に発信するというスキルは受験の枠では学びきれません。
インターネットの情報があふれるなかで限られた情報だけで取捨選択するのではなく、早い段階から自分で見つけ出す能力があれば自分で新しい世界を見つけ出すことができるのかなと思ったりします。
ただ、その新しい世界を知る前に生徒自身や先生にその必要性を伝えることが難しい限りなのですが。。
こうした知識って超基礎だけ教えてあとはある程度生徒にゆだねてもいい気がするのだけど、小中学生にそこまで求めるのは酷なのか、その線引きが難しい。
随時更新するかもしれませんが、いったん今日はここまで。
ブログをはじめます。
何度かブログをやっていたものなかなか続いていなかったブログ。
自分のために書いていたから続かなかったように思います。
(作業用ブログとかね)
私は昔から学習とITの融合に興味があって、自分でサービスを作りたいと思ってきました。実現するために自分なりに模索しながら、今の仕事についたり、いろんな勉強会や展示会にいきながら
やりたいと思った原点やサービスが作れるようになるためにどう考え、歩んできたか
経歴や学んだこと、行動したことを過去も振り返りながら、ブログを書いていこうと思います。
なので、自分の思考や行なったことをまとめるのはもちろん
学習とIT関連に興味がある人、自分でサービスをつくってビスネスしようとしている人など似た悩みや葛藤している人の少しでも参考になったり、私も頑張ろう、やってみようと思える記事が書けるといいなと思っています。
キーワード
学習、IT、Edtech、情報、検索、総合学習、UX、UI、インタフェース、スマートフォン、iPad
女性、WEBディレクター、仕事効率化