学び散歩道

まなびの記録ノート

情報活用能力調査について

 

はじめての記事は少し前の話しになりますが、文部科学省が情報活用能力調査を実施し、その調査結果を発表しました。コンピュータを使用してこのような調査を行うのは初めてで、小中学生を対象に行なわれました。

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児童生徒の情報活用能力について、把握、分析するとともに,指導の改善,充実に資するため,小・中学生を対象にコンピュータを用いた情報活用能力調査を平成25年10月から平成26年1月にかけて実施しました。

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引用元:情報活用能力調査の結果について:文部科学省

問題に回答したのは中高生に対してですが、同時に彼らに対して、先生宛てにもアンケートを実施しています。

 

そもそも情報活用能力は文部省がどのように定義しているかというと

1. 情報活用の実践力

2. 情報の科学的な理解

3. 情報社会の参画する態度

としており、上記の観点から出題しています。

 

結果は以下となっています。

1. 情報活用能力の育成を意識した授業の実施状況は低い

2. 濁音・半濁音やアルファベット/カタカナ入力切り替えが苦手

3. 複数のウェブサイトを行き来するなかで情報を比較し、目的に応じた情報を集めることが苦手

4. 複数の収集した情報をグループに分類することが苦手

5. 表やグラフから読み取れる情報を説明・分析するのが苦手

6. 数値情報を伝える際に適切なグラフの種類選択やメモリの値などの読み取りが苦手

7.見出しの作成や写真の選択など受けてを意識した資料作成や発表が苦手

8. 課題解決の提案をする際に根拠となる情報を説明することが苦手

9.ウェブサイトの信頼性の判断基準や情報発信者として注意する点に関する知識の不足

10.インターネット上のトラブルの兆候に気付くことや適切な対応方法に関する知識の不足

 

上記を受けて思ったことを。

現在一般的に情報の授業は高校1年生に行なわれる。

今回実施したのが小学校5年、中学2年であることを踏まえると学校側が意識的に機会を設けない限り、生徒自身に上記のような知識を身につけているかがゆだねられている。

小学校のときに私ははじめてパソコンに触れたが、そもそもWebサイトの情報を理解できていたかというと、塾や教科書、資料集がベースにまとめていた記憶がある。

それはある程度まとまった情報だからこそ判断できるから無意識にそういうものを選んでいたのかもしれない。

 

受験の問題ではグラフの読み取り能力などは求められるものの、出題用に情報はまとまっていることには変わりなく、自分で探し集めて、信憑性を確認しつつ、データを読み取り、第三者に発信するというスキルは受験の枠では学びきれません。

インターネットの情報があふれるなかで限られた情報だけで取捨選択するのではなく、早い段階から自分で見つけ出す能力があれば自分で新しい世界を見つけ出すことができるのかなと思ったりします。

ただ、その新しい世界を知る前に生徒自身や先生にその必要性を伝えることが難しい限りなのですが。。

こうした知識って超基礎だけ教えてあとはある程度生徒にゆだねてもいい気がするのだけど、小中学生にそこまで求めるのは酷なのか、その線引きが難しい。

 

随時更新するかもしれませんが、いったん今日はここまで。