プレゼンする上で大事なポイントを整理する
0. はじめに
プレゼンの行なう上でのポイントを学ぶために読んだ本「医療者・研究者を動かす インセンティブプレゼンテーション」をベースに記事を書く。
今回は本のなかでポイントを抜粋し、思ったこと・学んだことをコメントしていこうと思う。
Edtechではなく医療じゃんと思われそうだが、プレゼンスキル強化が必要なので、気になった要点を紹介したい。
本:医療者・研究者を動かす インセンティブプレゼンテーション
では、本題に。
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1. プレゼンは伝わらないと意味がない。
"どんなに優れた研究や発表内容であっても、人に伝わらなければ価値がない。
プレゼンとは相手に情報を提示しながら自分を表現し、想いを伝え、理解、納得をえること。"
私のプレゼンはいつも熱意で引っ張ろうとする傾向がある。個人的背景で共感させるとか、本気さをアピールするものが多かった。でもそれは独りよがりな自己アピールプレゼン。通用する場合もあったのかもしれないが、投資してもらうなどとなったときは・・・そのままでは難しい。
「自分を表現」「想いを伝える」
自分が何ものなのか、どんな想いでプレゼンしたいことに対して取り組んでいるのかを伝える。これも自分語りにならず、相手に伝えることを意識して自分のことを伝える必要がある。
「理解」
自分が伝えたいことを相手に理解させること。伝えるだけで受け止めてもらえないと意味がない。
具体的には以下のような観点などがあると考える。
・相手のバックグランドを踏まえて使う言葉を選び(専門用語を使うレベルなど)
・言いたいことを絞って伝える(多すぎる情報は消化しきれず何も残らない)
・構成を理解しやすい順番にする(情報の入れ方によって理解できるものもわからなくなる、順序たてることが大事)
「納得」
理解の次のフェーズ。言葉を変えると共感とも言えると思う。
伝えたことに対して観客も共感し、同じ課題意識、同じ立ち位置にたってもらえるのかステージをそろえることとも言える。
この状態でないと提案も受け入れられないし、良さも伝わっていない。
2.人の心を動かすということはどういうことか
"人を動かすには報酬や罰で縛るのではなく、本人の内から湧きでる意欲をかきたてることが重要。この意欲によって人は知識好奇心を満たし、責任感を充足できる
→これがインセンティブ(動機づけ)"
報酬や罰でつながった関係はいつかは切れる。
ある起業者の先輩が以下のようなことを言っていた。
「お金でつながっていた人はどんどんお金を請求してくる。でもプロジェクト自体に共感して協力したいと思う人はお金関係なくただでも一緒に手伝いたいと言ってくれた。自分が大事にすべき人は後者だと思う」
自分がやりたいと思うことに対して課題と解決に納得してもらえたとき、人は動く。
このエピソードがまさにそれを物語っていると思った。
3.プレゼンの順番とポイント
Why 問題提起・目的 → How 解決する手段 → What その結果どうなったか
Ⅰ どんな問題を解決したいのか?
Ⅱ どんな解決法を考えているのか?
Ⅲ どのくらいの対象者(マーケット)を見込め、その期待値は?
Ⅳ どんな展開から、どんなゴールを目指すのか?
Ⅴ こちら側のメンバー特徴とオリジナリティは?
Ⅵ 相手側のメリットは?
Ⅶ まず何から始めるのか?
プレゼンの順番といいつつ、プレゼンの構成という以前にビジネス検討するうえで必要な要素が上記に詰まっている。プレゼン資料を作る以前に上記が明確に答えられる状態である必要がある。
上記は相手が何を聞きたいと思っているかのポイントリストでもある。
相手の立場にたったときにどこを聞きたがっているのか、どこに価値があると考えているのかそれによって上記の項目中でも比重を置く部分が変わってくる。
4.ピッチで使える1文で言えるフレーズフォーマット
私(名前)は(課題)に対して(解決法)によって(対象者)を(ゴール)にする(特徴)です。一緒に(メリット)にむけ、まずは(1stSTEP)から始めましょう。
エレベータピッチと呼ばれるものがある。
これはプレゼンしたい相手にエレベータに乗っている間に自分のやりたいこと・投資する価値を端的に伝える30秒セールストークをさす。
参考)分かりやすくプレゼンをするコツ「エレベーターピッチ」とは? - NAVER まとめ
http://matome.naver.jp/odai/2141167487774378901
伝えたいことをだらだらと話してしまう=言いたいことを端的にまとめられていないこととなる。それは自分の中でもシンプルに伝えられないのは、それだけ深堀して考え抜いていないか、まだ曖昧な部分が多いかをさすことになる。
これを考え抜くと自然に発表内容自体も内容が鮮明になっていく。
5.もう少し時間がもらえるならもう一歩考えるポイント
ピッチより長いプレゼンの場合は、まずメリットについてその社会的な価値や対象となる人たちへの影響力などを説明し、その上で具体的なアクションとして聴衆に何をしてもらえばいいか、何を参加できるのかを示す。
最後にキーワードとなるような格言を使ってパンチをきかせるとプレゼン全体が非常にストーリー性を持ち、印象に残ります。
Ⅰもっとも伝えたいことをシンプルに
Ⅱ 自分の実体験を踏まえて
Ⅲ オリジナルストーリーを持って
Ⅳ 共感できる点と
Ⅴ 観衆が何を感じ取ればいいのかを
Ⅵ キーワードでまとめ
Ⅶ 最後にパンチのきいた格言を
言いたいことをシンプルにできたうえで、どう共感・印象づけるかが最後のポイントとして挙げられている。今まではプレゼンを行う前提の話しだったが、実体験を踏まえたオリジナルストーリーやパンチのきいた格言はセンスや個性がでやすい部分である。
でもここがあることで観衆が身近に感じることができたり、プレゼン自体が印象に残るものになる要素で重要な部分だと思う。
例えば私の例なら
「キャリアに悩む中高生が多いので、」
というよりも
「自分の周りの人が転職で悩んでおり、自分がやりたいことを見つけられないでいる・自分がやりたいことに出会えたのはある意味恵まれていることに気づいた。」
といったほうが社会的背景でそうだよねという納得だけでなく、本当にそういう人がいるんだねと説得力が増すように思う。
…例を出したものの、まだまだ甘いかもしれない。
6.最後に
プレゼンを作るということはまず大前提に「端的に要点を伝えられる状態」であることが記事を書くなかで再認識した。
よく頭の中で整理しながらプレゼン資料を作ってしまうことが多いのが、だからこそ何をいいたいのかふわっとして羅列してしまっていることにも、客観的に理解した。
そのプレゼンで何を伝えて持ち帰ってもらいたいのかを明確にしないと「目的のないプレゼン」になってしまう。
ここではプレゼンは自分自身が話す場をさしているが、文章含め人に伝えるために作るビジネス資料はこれらのポイントを踏まえて資料作成することを意識していきたいと思う。
興味あれば以下見てみてくださいませ。
おやすみなさい。