メンターにはじめてなってみて。
仕事ではじめてメンターになったときの話し。
新人さんではなく、中途で自分より年上の社会人経験多い方に対して自社/担当グループとしての仕事の進め方をサポートして並走するというのが私に託された内容である。
ちなみに私はWebディレクター。相手はエンジニア畑かつプロジェクトリーダー経験者。
◆エンジニア畑の人だからこそ陥ること。
技術が先行すると陥りやすいのが「技術が先行してしまうこと」
”今こういう仕組みだからそれを前提にこういう作りにしよう。”
”今取得しているないデータなのでできないですね”
既存の仕組みベースに考えてしまうこと。また既存の仕組みにとらわれてしまうこと。
既存の仕組みを参考にするなといっているのではなく、大前提として「何がしたいのか」
技術を知ることによって手段が先になってしまいがちで、そもそも何が目的で、その目的を果たすためにやっとどの手段をとるかがポイント。
要求定義と要件定義が違うという話があるけれどまさしくそこなんだと思う。
人は経験を積み重ねることで知識が深まる。
逆に経験が邪魔をすることもある。
そういう部分は本人だけで気づけるとは限らない。
そういう部分を一緒にやるのもメンターの役割なのかなと段々思うようになった。
◆新人さんとの大きな違い
タスク管理やスケジュール管理、アラートをあげて質問できるなどのスタンスは問題なし。むしろそういう部分はこちらのほうが学ぶことが多く、ツールなども含めて教えてもらっていた。
あくまでも社会人経験が上なのだからそのあたりはだ当たり前だ。
そのへんは相手のほうが経験豊かだ。
メンターといっても、別にすべてが上である必要なんてもちろんないのだ。
あくまでもその職場で先輩なだけ。
お互いに共有できるものは共有する。
それが大事なのだと思う。
◆相手が誰であっても見るべきことは同じ
目上の人であっても、後輩であっても相手を見るべきことは同じだ。
よく見ていればしんどいと思う時の表情の癖はわかってくる。
理解できているかどうか、わかっているときとわかっていないとき、ただ単に消化できていないときもちゃんと見たらわかってくる。
基本的にわかっているとき、進められているときはそのまま見守っていればいいし
迷いが顔にでていたらいつでも声をかけやすいようにこちらはその雰囲気を作ればいい。
私がメンターとしてやるべきことが何かが段々わかってきた。
私は今別のところに移ってしまったが、その方に言われた言葉が未だに残っている。
なぜ僕が思っていることがわかるのですか?
たぶん私が得意とする、そして欲しいと思っていたメンター像は
これだったのかもしれない。